私は風水の専門化ではないが、不動産屋として建物やインテリアを色々見るうちに少し関心が出てきて、李家幽竹さんの本や、英語でかかれた風水の本を楽しみで読んでいる。しかし風水の根本理念のようなことはほとんど知らない。
ここバンクーバーは中国・香港系の移民が多い。彼らは住宅を購入するとき、風水師の意見をもとめることが多いという。その筋では有名な法則として「T字路の突き当たりにある物件は避けろ」というものがある。 風水では気の流れを重視している。「気」は街中をつつがなく流れている。しかしT字路の突き当りでは流れている「気」がうまく曲がれずに、突っ込んでくるという。ちょうど同じ場所にスピードを出しすぎた自動車が曲がりきれずによくつっこんでくるのに似ている。 そこで、風水師はその場所にお札のようなものを貼る。悪い「気」を跳ね返そうという狙いらしい。そこで素人としては疑問が浮かぶ。「なぜ気がぶつかったら悪いことが起きるのだろうか?」よくわからないが「気」というものは悪いものだけではないはずである。良い「気」もあれば悪い「気」もある(と思う)。「悪い気も入ってくるかもしれないが、良い気もはいってくるのでは?」と思ってしまう。 しかし実際にこのT字路の法則の話を何人かの知り合いの日本人にしてみると「そういえば、近所のT字路にあった家から白骨死体が発見された」とか「泥棒にはいられた」「火事になっていた」とか物騒な話がいっぱいでてくる。 私の日本のかっての実家の数件隣はちょうどT字路のつきあたりだったが、何回か自動車が曲がりきれずに突っ込んできている。またこのT字路の突き当たりに商店を構えているところを意識して観察してみていたことがあったが、やはりあまり流行っていない店が多いようだった。ただ、例外的にこの立地をものともせず繁盛している店もあり、おそらく、その店主の「運」がわるい「気」よりも強かったのだろう。 そういうことで、私は自分が物件を買う場合、T字路の突き当たりは避けるようにしている。 「自分はそういうことを信じない」という場合でもここバンクーバーでは中国系の人が多いので、売却する場合にどうしてもそういった物件は売れにくくなる。 T字路の法則以外にもいろいろと「避けたほうが良い」場所はあるようで、住宅購入に関して、気にする人はとことん気にするようだ。 立地以外にも家の内部にもいろいろと法則がある。 ただ、知り合いの香港系不動産エージェントに聞いたら「風水師の言うとおりに家を建てると、トイレの数がすごく少なくなるので、逆に売りにくくなる」という。風水ではトイレは不浄のものと考えられているようで少ないほどいいという。しかしこちらでは少し大きめの家になると4バスルームという物件もよくある。風水の考えではあまりよくないはずだ。 この風水も凝りだせばとことん制約が多くなるので、適当なところで妥協する必要があるようだ。 オムニバス/ハッピー2005WITH風水スタイル/UICY-4186 ¥2,600
by artlifecanada
| 2005-12-19 13:32
| Real Estate
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